ビリギャル本人からのお話

 ビリギャル本人である、さやかさんのお話を聞く機会がありました。「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話」という本が有村架純さん主演で「映画ビリギャル」となって話題になった、「ビリ」で「ギャル」だった方です。

 慶応大学卒業後、ウェディングプランナーを経て、聖心女子大学大学院に進学、アメリカのコロンビア大学教育大学院の認知プログラム修了後、講演や執筆活動をされています。

 お話は新刊「私はこうして勉強にハマった」(サンクチュアリ出版)の内容がメインでしたが、その本の最後に、「親御さんへ」という章があり、「ぜひ保護者の方にお伝えください」とおっしゃっていました。

--------

(以下、本文抜粋)

この母がいたから、私はがんばれた。いつも、結果ではなくて、私を、見てくれるんです。私しか、見てないんです。

母は、私が慶応に受かるかどうかなんて、本当にどうでもよかったんです。

 

まずは親御さんが、お子さんの才能を信じてあげてください。その可能性を否定しないであげてください。他人と比較したり、結果や点数で判断したりするのでなく、お子さん自身を見てあげてください。失敗は、もっとうまくできるようになるための必要なステップだと、本人が思える環境を作ってあげてください。そして、彼らの一番の理解者で、応援団で、ファンで、いてあげてください。

子どもにとって、それほど心強く、嬉しくて、あったかいことはないですから。

--------

お母さんはさやかさんが「慶応に行く!」と言い出した時に、

本人以上に喜んで「絶対大丈夫!さやかちゃんなら絶対受かるよ!」と抱きしめ、貯金や保険を解約したり、借金したりして応援してくれたそうです。

さやかさんが慶応大学に合格できたのは、塾の先生だけでなく、そんな理解者が身近にいたからだったのだと、改めて感じました。