子どもは親の背中を見て育つ

「子どもは親の背中を見て育つ」と昔から言われます。

親の言葉からだけでなく、親の無意識の行動を見て、子供はよくも悪くも育っていくということなのでしょう。

親がいくら子どもに立派な言葉をかけても、親の日々の生活がいい加減なら、何の説得力もありません。たとえば、自分は読書をしないのに、子どもに「本を読みなさい」という言葉をかけるより、親自身が本や新聞を読む姿を子どもに見せることが一番だということです。仕事をしない上司から「仕事をしろ!」と言われてもやる気にならないのと同じですね。

 

ある生徒さんは勉強に前向きで、いつもニコニコしてゲームをしているかのように楽しみながら勉強に取り組んでいました。聞いてみると、その生徒の家の方は資格試験や、昇格試験などの試験に挑戦していることを家族の会話の中で楽しく話しているそうです。

 

しかしながら、親も人間ですから、全てが完璧にできるわけではありません。人それぞれ苦手はあります。ですから、完璧な親の姿を見せようとするのではなく、頑張って一生懸命に生きている姿を子どもに見せることです。逆に一番よくないのは、やる気のない姿やいい加減な態度を見せることです。

 

だからといって、子どもの前だけ、いいところを見せても、うわべだけの姿では見透かされてしまいます。作った自分を見せるのではなく、ありのままの姿を見せることです。「子どもと一緒に成長しよう」という気持ちが大切なのではないでしょうか。

もうすぐ新年度。何か新しいことに挑戦してみるのもいいですね。