勉強を頑張ることはかっこいい!

博報堂教育財団が行った、子どもたち(小中学生)の他者評価に対する意識調査、つまりは、「自分が他人からどう思われているか」について子どもたちがどう考えているのかを調べたものがありました。

 

 

これによると、自分が他人からどう見られているか「気になる」としたのは、全体の約7割。

 

男子よりも女子の方が「気になる」という答えが多く、小学生よりも中学生の方が多かったようです。

このあたりまでは予想できますが、子供に関わる人には特に知っておきたいデータが2点ほどありました。

 

1つは「誰の目が気になるか」という質問で

9割近くが「仲のいい友だち」と答えた一方で、「先生」という答えが77.3%、「親」という答えも65.0%もありました。

この数値に対して受け取り方は人それぞれですが、私は「思ったより多い」という印象でした。大人の想像以上に、「大人にどう思われるか」を気にしているということです。

 

そう考えたとき、普段から子供や生徒を「褒める(認める)」ことは大事だと改めて感じています。

 

例えば点数UPや高得点を取った時はもちろんですが、まだ結果が出ていなくても普段の頑張りをきちんと言葉にして褒めて、認め、「私はあなたをこう(肯定的に)見ているよ」という意思表示をすることが大事ですね。

 

 

 

もう一つ気になったのは、他人から「どんなふうに見られたいか」という質問です。

全体を通して、トップは「やさしそう」で47.5%、次いで「明るい」(35.5%)、「親しみやすい」(31.5%)、「おもしろそう」(30.3%)と続きます。

 

これらに対し「頭が良さそう」という回答は28.0%と、あまり高くない結果に終わりました。つまり「頭が良い(良さそう)」という要素は、「こう思われたい」という自分の理想像においてあまり重要ではないということです。

 

学校でスポーツなどに一生懸命取り組み、夢を追いかけている生徒は友達からもあこがれの対象となりやすい一方で、死ぬほど勉強を頑張っている子は、逆に「ガリ勉」などと揶揄されがちです。

 

本当なら、同じように認められていいはずなのに、大きな差ですね。。。

 

おそらく、意識の中に、スポーツ(部活動など)はやりたくてやっているもので、勉強は大人からやらされているものという前提があるのかもしれません。

だから、スポーツを頑張る子は自分の目標に一生懸命なかっこいい存在で、勉強を頑張る子は「大人に媚びている(大人から褒められるためにやっている)」といった印象なのかもしれません。

 

そうだとしたら、「勉強を頑張ることはかっこいい」というイメージを作るのも私たち大人の役割だと言えるのではないでしょうか。